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はじめての方へ
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マンダラとは?
マンダラのマンダ(maṇḍa) は、輪・円・球と訳され、この世の全ての本質的な形を表している。マンダラには数百尊の様々な仏様が描かれています。
各仏様の周りには月輪(がちりん) と呼ばれる円形が描かれており、平面で表すと円であるが、本来は球体でその中に仏様がいます。球体の中に仏様がいらっしゃるこの様子は、太陽、地球、原子、素粒子など全ての本質は「球体」であるという、宇宙そのもののあり様を表しています。
マンダラが示す重要な教えは、存在するすべての仏(存在)が「360度の関係性を有する」ことです。つまり、この世界のあらゆる存在は関係性によって存在しており、その目に見えない関係性を認識することにより、人間の自分中心の視座から関係するすべての存在の視座に立つことが可能になります。
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空海の世界観
空海の著作、『即身成仏義』中で存在そのもののあり様を示した言葉があります。
「重々帝網なるを即身と名づく」(二頌八句の四句目)→帝釈天の宮殿には網が張り巡らされており、その繋ぎ目には宝珠がある。その宝珠は、周囲にある宝珠全てを一つ一つ映し出します。
そこから読み取れることは、我々もまた、すべてを映し出す宝珠のように周囲のあらゆるものとの関係性を持つことにより生かされてる存在であるということです。
そのことに気づき、周囲の存在によって生かされていることに感謝し、
あらゆる存在のお役に立とうとすることが即身成仏である、と弘法大師空海は説きました。
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視座の転回の大切さ
−視点を変えることによって新たな気づきがある
マンダラプロジェクトでは、人も自然の一部であり、
これまでの人間中心の視座から自然を中心とした視座に転回することで、
あらたな気づきがあり、そこからあらたな普遍的価値を生みだすことを目指します。
自然中心の視座では、構成するあらゆるものに無駄なものはなく、
それらの関係性の中から価値が生まれると考え、
これは空海の提示した世界観そのものです。
現在の複雑な社会における課題解決には、
あらゆるものに価値を見出す多様性や包摂性が求められます。
その試みは可視化できない関係性を考慮せず最適解を求める
現代科学の世界観に対しての提言です。
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存在すべてに価値がある
自然が育むすべてのものに無駄なものはなく、
それらは自然界のあらゆる存在の係わりの中で価値が生まれます。
その係わりは、目には見えず、耳では聞こえず、触ることもできず、
現代の日常生活の中では、感じることができません。
人間中心の視座を転換し、五感のリミッターを外す
(=人間の五感では感じることができないものを感じる)ことで、
「人を含むすべてものは生かされている存在であり、すべてのものに意味(価値)がある」
と知ることが本プロジェクトの目的です。